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知らなかったでは済まされない!海外への薬の持ち込みで、最低限押さえておきたいポイント3点とお役立ちリンク

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海外への医薬品の持ち込みについてちょっと調べ、実際に大使館等に問い合わせる機会がありました。私も持病があり薬との付き合いは長い身ですが、海外への薬の持ち込みについてはやや曖昧な部分もありました。海外旅行&薬剤師&ブログでの情報発信と言う組み合わせもテーマ的に合っており良い機会かと思うので、海外への薬の持ち込みについて注意点等をまとめてみたいと思います。重要な事は渡航先の法律や規制について「知らなかった」は通じないということです!

 

先に断っておきたいのは、今回記載しているのはあくまで大まかな指針や注意等であって「これさえやっておけば100%大丈夫!」と言う内容では決して無いです。後から「このブログの内容を信用して持ち込んだら、税関で疑われた!」と言われても責任は負いかねるという事です。無責任だと思われるかも知れませんが、何百もある国々毎で規制が大きく異なると共に、急に変更になったりしますのでケースバイケースの面が大きいです。さらに実際の税関では担当する職員の方によっても対応が異なる事もあるかと思うので、最終的には最新の情報を自身で仕入れ、準備をする他はないと思います。

規制は国で大きく異なる

一般的な認識では、恐らく常備薬の持ち込みが問題になると考えている方は少ないのではないでしょうか?また実際に持ち込んでいる方や、時差ボケ予防のためにフライト中や現地で睡眠薬を服用される方で、ある程度調べられた方でも一部精神薬や麻薬等は各国で規制が分かれており、一般で売られたり飲まれている薬の殆どについてはほぼ問題ないのでは?と言う認識かなと思います。

 

しかし、あくまで一例ですがSINタッチ等マイラーに人気の観光地であるシンガポールでは厳しい規制があるようです。一例として「ジヒドロコデイン」は咳止めでよく使われる成分で、日本で市販されている多くの風邪薬や咳止めに含まれています。下記ページの内容から「ちょっと風邪ひいた時用に・・」と思って正しい手順を経ずに持ち込むのは問題となりそうです。また睡眠薬や所謂向精神薬の多くが対象となっています。風邪薬一つが規制になっている点を、後から「知りませんでした」が通用しないのは結構怖い所に思います。

シンガポールの医薬品持ち込みルール - 海外赴任ガイド

また、タイの事情についても観光庁に実際に問い合わせをしたのですが「常備薬について特段の規制は無い」との回答で、HPにも同様の記載のようです⇒(https://www.thailandtravel.or.jp/about/faq/)。

しかし、タイ大使館からのプレスリリースでは下記の通り「プソイドエフェドリン」と言う市販薬で鼻炎薬(処方薬では「ディレグラ」と言う鼻炎で出される薬に含まれます)にしばしば含まれている成分が規制対象になっているという情報もあり、注意が必要です。こういった場合は当然ですが厳しい方に合わせ、疑わしい薬は持ち込まないようにしましょう。どうしてもPSEの服用が必要な方は大使館に最新の情報や詳細(全面禁止 or 申請すればOK?)を確認するか、医師に相談し代替薬を考えると言う手段があると思います。

在京タイ王国大使館 - タイ入国の時のプソイドエフェドリン(PSE)の持込み禁止

 日本の規制にも注意が必要

渡航先の規制だけでなく、日本からの持ち出しや入国にも規制があります。内容は下記リンクを参考にして頂ければと思いますが、処方箋のコピーや医師からの証明書、管轄する厚生局への申請が必要となるケースもあります。該当する薬を飲んでいる方は渡航が決まったら、早めにかかりつけ医に相談が必要です。「厚生局」と言うと近寄りがたい雰囲気はありますが、不明な点は個別の内容でもちゃんと回答いただけます!

医療用麻薬・向精神薬を携帯して海外へ渡航する際の手続きについて/近畿厚生局

 ここまでの話をみると薬を何種類も飲んでいる方で、何ヵ国も周りたいという方はゲンナリしそうです。一体どこに問い合わせれば良いのか?申請は必要なのか不要なのか?について注意点やポイントをまとめます!

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 問い合わせはまず大使館へ、最新情報を!

薬の渡航先への持ち込みに関して、色々な情報を確認しているとやはりメインの窓口は在日大使館になるようです。そこから別の窓口を案内されるケースもあると思いますが、まずは大使館が定石です。一般に大使館と言うと縁が無く直接の連絡は躊躇してしまいそうですが、実際に電話してみると代表に繋がり用件ごとに振り分けてくれるので意外とスムーズです。ちなみに最初電話に出る方はその国の言葉で話し始める事もありますが、日本語で話したい旨を伝えると応じてくれます。

 

「前回渡航時は大丈夫だったから、今回も大丈夫だろう」は危険です。国の規制は急に変わったりするためです。出来るだけ最新の情報を確認することを心がけるようにしてください。また、情報の確実性を担保するために、担当の方の名前を控えるくらいはした方が良いとは思います。在日の観光庁や、外務省の情報を参照する事も有効かと思います。

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薬の携行証明書&英語の説明書は必携!

特別な申請が必要でない薬であっても、可能な限り現地言語や英文の携行証明書は持っていくのがベターです。現地税関の職員が日本の薬を見て問題無い薬かどうかの判断が付かず、疑義を晴らすために時間が掛かるケースも想定されるためです。もちろん一般の人が全ての持ち物を検査されるケースは少ないかと思いますが、ランダムに選ばれた際のトラブル回避です。

急な渡航で難しいケースでも常時薬を飲まれている方は自身の症状や服用薬について、英語のキーワードはある程度覚えて置くと良いと思います。出来れば薬も日本の販売名が海外で通じないことはあるので、成分名も控えておくと良いです。下記のサイト等で検索を掛けると出てきます。良く分からない方はかかりつけの医師や薬剤師に相談ください!

KEGG DRUG Database

一般財団法人日本医薬情報センター(JAPIC)

また全てでは無いですが、こちらで英語版の薬の説明書を出力することもできます。薬局でも使用している機械(レセコン)の種類によりますが、英語の説明書を出してもらえることもあります。例えば現地で薬の種類を聞かれたり、薬を紛失して受診する場合には余程英語に達者な方以外は絶対に持っていた方が良いです!

※実際に確かめたワケでは無いので不正確な話になりますが、一部サイトでは「日本旅行医学会」や「日本渡航医学会」の認定医の先生方が旅行関係の医療情報に詳しかったり、証明書の発行でスムーズに受け付けて頂けたりする、との情報もあります。ご参考までに。

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「現地での受診」も出来るように準備を!

上記に書いた内容は日本から薬を持ち込むことを前提にしており記事のタイトルにもしていますが、「現地での受診」も一つの可能性として想定しておく必要があると思います。リスクの面で言えば渡航先で実際に使われている薬を買ったり出してもらう事になるため、何か犯罪に問われる事は基本想定されないです(ただし、一部医薬品は逆に日本への持ち込みで問題にはなります)。

私は前回のハワイで何の影響か胃腸の痛みが何日か続き、薬を現地調達しました(↓)。軽度の症状であればまずは現地の薬剤師に相談が良いと思います!

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症状が重いにも関わらず素人判断で市販薬で済ます事を推奨するわけではないです。また、確信犯的に手厚い保険に入って、現地で医療を受けることを推奨する内容でも無いので、その点ご理解ください

 

受診が必要な場合は我慢せずきちんと現地の医師の診察を受け、合った薬を出してもらいましょう。そのために準備段階で現地での受診⇒処方まで想定して旅行の準備して行くこと必要です。つまり「旅行時に充分な保険に入ること」と共に日本人医師が100%対応出来るとも限らないので「普段飲んでいる薬の名前や体調を、英語でも説明できるようにする」等の準備をしておくことが重要!と言えると思います。

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以上「知らなかったでは済まされない!海外への薬の持ち込みで、最低限押さえておきたいポイント3点とお役立ちリンク」でした。

※万一内容で誤っている箇所あればご指摘ください!

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ややセンシティブな事項も含んでいるので「だと思う」「した方がベター」と言う煮え切らない表現が多かったかも知れないです、申し訳ありません。それでも最新の規制や、正しい手順を踏むために上記の情報を役立てて頂ければ幸いです!基本は「きちんと規制等を調べて」「税関等の手続きを正しく行い」「必要な量の薬を持参し」「それでも、もしもに備えて保険や準備をしっかり行う」と言うのが一番です!

 

最後に話は外れますが、海外のドラッグストア、ワクワクしませんか?成分自体は日本でも出ているモノと同じでも、剤形やパッケージが変わっていて何となく効きそうな気がしたり、飲みやすさが工夫してあったりで見ているだけで楽しめます!日本は痛み止めでイブプロフェンやロキソプロフェンが多いですが海外ではアセトアミノフェンが主流だったり、睡眠補助薬的なモノが結構なフェースを取っていたり・・色々な点で日本と異なるため、是非海外に行かれた際は現地の薬やドラッグストアにも目を向けて頂ければと思います!

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