ワイキキに移動してから幾つか行きたいスポットがありました。その中でも今回のベストを挙げるとすると「ビショップミュージアム」です!博物館と言えば専門的な英語も多そうなイメージで、当初は「行っても英語ばかりで何も分からないのでは・・」と懸念がありました。また、よく見る博物館の写真はトップ画像のようなクジラ推しの画像が多く、自然科学的な面の紹介がメインでは?とも思っていました。そこへ、熱烈に行きたいと推してきたのは歴史好きな奥さんです。そんなこんなではありましたが、いざ行ってみると日本語のツアーや分かりやすいシステムが大変充実しており、ガッツリ色々な事に興味を持つキッカケを作ることが出来ました!ハワイの歴史や文化だけでなく、日系移民の方の影響等、本当に行くことが出来て良かったです。久々のヒット観光地だったので、是非とも紹介したいです!
本記事ではビショップミュージアムへのアクセスや概要、館内の回り方やガイドツアー、そして館内のカフェにも行ってきたのでガッツリご案内していきたいと思います。ハワイの歴史が好きの方、ビショップミュージアムに興味はあるけど行き方が分からない方、ちょっとマイナーなスポットにも行ってみたいと言う方にお役に立てる記事かと思います。ただ、ハワイに少しでも興味のある方は一度でも良いので行って頂きたいスポットであるのは間違いないです!リゾートの面だけではなく、歴史や文化の面でもより奥深さを見せつけ、これまでとは違った面でハワイに興味を持てると思います。カラカウア王の銅像がワイキキの中心地に建てられていますが、どんな功績を持つ人か知らないで眺めるのは勿体ないと、そう思いました。つまり、訪れるなら早い方が良いです!
↓ ハワイの近代史を学ぶためにはパールハーバーも外せません!
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アクセス:ベストはUber!
ビショップミュージアムへのアクセスは幾つかありますが少し注意が必要です。何かと言うと、検索すると「無料送迎がある」「専用トロリーの時刻」等々様々な情報が出てきます。出来るだけ有名な方のそれなりに最新の記事を参考に、これならまず大丈夫だろうと思い、出ているはずの専用トロリーを待ちました・・・が来ませんでした。何が言いたいかと言うと、それ程メジャーなスポットでは無い事もあると思いますが、それなりに変更があり得るという事です(;_:)
結論を先に言いますがこちらでも「Uber」がベストだと思います。先ほどのトロリーは「ハワイ時間」も考慮して少し待ちましたが、それでも来ないのでUberに切り替えました。結果、ワイキキの中心地から往路約17ドル、復路約20ドル!帰りは到着地を「アラモアナセンター」等の東寄りに指定するともう少し安くなると思います。想定していた交通機関が使えないかも知れない時にサクッと切り替えられる「Uber」は本当に便利です。使う使わないは別にして、ハワイに行くのであれば登録だけでも日本で済ませておいてください!招待コード「bw7g86」を入力して頂くとキャンペーンにもよりますが、オトクになるはずです!
「Uber」の優位性比較のために公式のアクセス方法を持ち出してみます。まず「トロリーのパープルライン」。ピンクラインと比べそれ程メジャーなスポットを回る便ではないため、本数が少なく(大体1時間に1本)見学の時間がフィックスしてしまい、自由度の面で劣ります。また1名分で25ドルとコスト面でもそれなりです。
「The Bus」はどうでしょうか。コスト面では1日券を買えばリーズナブルですが、所要時間は約45分。降りる場所も分かり難く、そこから少し歩きます。これが「Uber」なら、乗る場所もこちらで指定でき、そこから真っすぐ目的地に向かってくれます!「タクシー」は?もちろん早いですが、目安としてチップ込みで30ドル近くでやや高め。帰りは博物館前にタクシーはザっと見渡してもいなかったです。
敢えてUberのデメリットを挙げれば、確実に落ち合うため出来るだけ人通りが少ない場所を乗車場所に指定する事がベターと言うことでしょうか?上記の画像通り、ものの20分程度で到着しました!
Uberに関しては過去記事でも言及していますが、ハワイを満喫するには必須!
入場料はカード払い可!※ダイナース不可?
The Busだとバス停から歩く必要があるようですが、Uberであれば入口前に降ろしてくれるはずです。下記が入場料です、日本人フレンドリーな日本語併記!そしてカード払い可でした!ただし、ダイナースは何故かダメのようで、予備のVISAで。恐らく未対応かと思うので、カード派の方は必ずVISAやマスターカード持参を!
日本人かと聞かれYES。日本語対応のマップを頂きました。有難い!
マップと概略が書かれています。簡単に説明すると、入口はピンクの「ジャボルカ・パビリオン」。ギフトショップもこちらです。一度外に出る必要はあるもののカフェも併設しており、そちらも後ほど紹介しますね。メインの博物館が水色のハワイアンホール。ガイドツアーもこちらが集合場所。中は大きく4つのエリアに分かれています。その後ろにあるパープルの「キャッスル記念館」は閉まっていたのと、青色の「パキ・ホール」は行っていません。緑色のガーデンはハワイの固有種だと思いますが屋外で植物が展示されています。ブラウンの「サイエンス・アドベンチャー・センター」は理系好きには大人も子供も楽しめる設備が盛り沢山で、その様子も紹介していきます!
まずはメインと言えるガイドツアーの紹介です。10:30~・11:30~・1:30~・2:30~です。更に期間限定で「元年者」のツアーもあったので、こちらにも参加させて頂く事ができ、大変ラッキーでした。実はこの時、Uberに乗ったのが10:05、博物館には10:25に着いて受付を済ませ、初回のツアーに参加したいと思い少し小走りでハワイアンホールに向かいました。有名な溶岩のショーもやっているそうですが、当日は空調が故障しているか何かで中止でした(^-^;
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ハワイアンホール
こちらがメインのハワイアンホール!ビショップ氏が王女のために建てたこの建物には歴史もあり、快晴が非常に良く似合いますね。
内部は4つのエリアに分かれており「カヒリルーム」は歴代のハワイの王の肖像が展示され、それぞれの功績や説明が書かれています。メインは「ハワイアンホール」で、そこに通じる「ギャラリー」には特別展示がされます。今回は1階で「UNREAL」、3階で「元年者」の展示です。「パシフィックホール」は歴史と言っても航海術や言語学等、少し専門的かつ最新の話もあったように思います。
さて急いでいきましたが、ここら辺はハワイ時間で遅れてこられる方もチラホラ。集まったのは日本人10名程度です。ガイドの方の自己紹介から始まり、まずはカヒリルームへ。カヒリとは棒状のコレ⤵で権力の象徴らしいです。鳥の羽が材料になりますが、かなり希少な鳥と言うだけでなく、傷付けないよう自然に抜け落ちるような羽を利用するようで、一つ作るのに膨大な手間と時間が掛かるようです。そのため、それを作れるのは権力者だけと言うワケです。その王に独自の「カヒリ」があるので、何らかのイベント時にはそれを家来に持たせて、存在を示したとか。それぞれのカヒリに王の性格が表れてそうで面白いです(^^♪
このように歴代のハワイの王の概略や功績を説明してくださいました。中にはほんの数年しか王位についていない方もおり「ところがこの王もわずか数年で~」と言うような説明を記憶しており、全体としては不運な印象を感じざるを得ない歴代ハワイ王。中でも、カラカウア王の行動力は本当に凄いです。陽気な王様として知られる方ですが、その行動力の裏には大国に飲み込まれつつあったハワイの歴史が隠されているようですね。
カヒリルームの説明後、特別展示の「UNREAL」にも寄ります。ここは引用させて頂きます。
「UNREAL」
外から見た一般的なハワイのイメージ(宣伝広告アートの中にイメージされるハワイ)とハワイアンの視点のハワイの比較
過去に宣伝広告で使われていたフラダンサー、サーファー、椰子の木などステレオタイプの楽園ハワイのイメージ。それとは対照的にネイティブハワイアンのアーティストが彼らの視点で描いたハワイの過去、そして未来につながる希望を表した作品の展示など。
来年1月27日(日)まで
こちらが「外から見たハワイ」。煌びやかなリゾートでゆっくり過ごしたり、サーフィンをしたり、ハワイのフラダンサーの方が描かれていたり、実際に展示されていたポスターが所狭しと飾られています。私たちの知るリゾートとしてのハワイ。
こちらがネイティブハワイアンの方が考えるハワイ。黒い壁に、それぞれメッセージが書かれています。訳はどう考えてもそれぞれの解釈になってしまうので、こちらは興味のある方は直接見に行って頂ければと思います。
ピカソライクな絵も飾られています。こちらもネイティブのアーティスの方が描かれたものです。
そんなこんなで色々考えつつも、メインのハワイアンホールギャラリーへ。中央に鎮座するハワイの守り神の意味や、どんな時に祈りを捧げるかを解説。
最後に昔のハワイの方の暮らし方を解説頂き、計30分のツアーは終了です。この家の入口が狭いのにも理由があります。そういった点をツアーで聞いてみてください!
さて、次の「元年者」のツアーが始まるまではホール内を見学です。ここも引用。
ハワイアン・ホール
ハワイアンホールは、ポリネシア人がハワイ諸島を発見してから、19世紀のハワイ王朝繁栄までの文化史に関わる品々が展示されています。アリイ(王族)の子孫から授けられたハワイ文化の貴重な文化財を見ることができます。
各階ごとにテーマが付けられています。
1階「カイ・アケア 」 : ハワイの神々、伝説、神話に触れることができます。
2階「ワオ・カナカ」 : 人々の生活と仕事、自然の大切さや自然と共存している毎日の生活 に ついて知ることができます。
3階 「ワオ・ラニ 」 :ハワイの王族達に出会い、言葉を聞き、そしてハワイの歴史を学ぶことができます。
象徴的なクジラがいますが、実はこれ半分は骨なんです(;^ω^)
こちらのマントも歴代王の象徴的なものだったようです。当然、先ほどのカヒリ同様、希少な鳥からのみ採取した羽で作り上げるとか・・。
各王の持ち物やまつわる展示品を見てまわります・・がこれだけではある程度のバックグラウンドの知識があり、かつ英語がスラスラ読めないと結構厳しいと思います。
そんな方には展示品の近くにQRコードがあり、それをスマホで読み取るとオーディオガイドに早変わりです!館内はWiFiも飛んでいるので、こうして聞いてまわりました!正直に言って、ガイド自体も聞きやすく結構面白かったです!
3階が王族関連の展示が多く、一番興味を持てたと思います。1~2階はサラッと流してしまいました。
上記の写真から右手方向に進むと、パシフィックホールです。こちらは余り人気は無いですが、プロジェクターで動画も流しておりより近代的な研究等を発信する場になっているように感じます。
堅苦しいイメージとは異なり、こんなヨットを組み合わせて作る場所もあり、子供も楽しめると思いますよ!
恐らく言語学や遺伝学から古代の人々の移動が推察されるのでしょう。他の諸島は距離的にも近く矢印も自然な印象ですが、海の孤島であるハワイへ伸びるこの矢印のカーブした動きは流石にムリがあるのではと思ってしまいます(-_-;ただ、その痕跡がある以上、不思議だなあ~としか言えないわけです。
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「元年者」の特別展示&ガイドツアー
そうこうしている間に特別展示「元年者」の時間!
ちなみにこちら、秋篠宮両殿下がご訪問されたことでも有名です!
公式の現地博物館で、日本とハワイの繋がりを示してくれると言うのはハワイ好きの日本人として嬉しくないワケが無いですね。
いわゆる官約移民の方は福岡や広島の方が多いそうで、そういった地方との結びつきが強いようです。こちらは姉妹友好都市の模式図。
一方で北海道も昨年、ハワイ州との姉妹提携が結ばれ、交流が活発になっている・・んでしょうか?(もっと直行便を誘致して欲しいものです(´ー`))
「元年者」のツアー開始です!15分程で「元年者」とは何ぞやから始まり、明治天皇とカラカウア王の関係性や、移民のその後まで盛り沢山な内容です。
「 元年者」
ハワイアンホール内ピクチャーギャラリーにて開催中の期間限定特別展示「元年者」
明治元年に日本から船に乗って移住してこられた約150名の方々。150周年にあたる今、ビショップミュージアムでは特別展示を開催中です。時代背景や、どのように移民が募集されたのか、約一ヶ月の航海中のできごと、ハワイでの生活、そのご家族など。。「元年者」の特別展示、ぜひご覧ください!
毎日12:45pmから日本語で15分ほどのガイドツアーも開催中です。ピクチャーギャラリー(3階)にて。2019年2月24日まで。
左がカラカウア王、右が日本の皇族と縁談の提案まであったカイウラニ王女。その裏側に興味がある方は「その時歴史が動いた「幻のハワイ日本連合」」で検索を!豊かになるはずの条約を締結したことが、結果的に自国を苦しめる・・どんな思いだったのか想像も出来ないです。また当時のアメリカ、ハワイ、日本やヨーロッパのパワーバランスや思惑をバックに明治天皇やカラカウア王が当時どのような決断を下したのか、とても興味深いです。最後は提案だけでなく王としての境遇も調べる限り、大変残念な結末となってしまいます。それでも、カラカウア王の壮大な考えや行動力には感動すら覚えます!少しでも日本の状況が違っていれば、歴史は変わっていたのか・・とも想像しますが、最終的には決断を遅らせただけで回答の内容は変わらなかったかも知れないですね。
この「元年者」の展示ではカラカウア王の真意にはそれ程触れず、官約移民を成果としての紹介です。それでも、パールハーバーでも感じた事ですが、当時の渡っていった日本人の方が信頼を築いてくださり、現代の私たちがハワイを愉しむことが出来るのは事実だと思います。そういった方たちについて少しでも知りたいとも思います。
相当分かり難い画像ですが、一番上がある元年者の夫婦、その息子世代、さらに孫世代・・の方の名前です。今回のこの展示で調べたとか。調べていく過程で中には先祖が同じ方と知らなかった方同士もいたりしたそうです。
ハワイ元年者移民150周年記念シンポジウム【日本語公式サイト】
随分横道にそれ、内容もズレました。ビショップミュージアムの紹介に戻ります。こちらはガーデン。説明もそれほどないのでスルーしてしまいました_(._.)_
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サイエンスアドベンチャーセンター
理系人間が興味のある、サイエンスアドベンチャーセンターへ!
自然に関する展示が多いです。例えば海のゴミ。
後ろにあるのは物理の実験でよくやる空気砲的な装置だったと思います。終始、子供の餌食になっていました。
ここは・・なんでしょうね。ブラックライトで鮮やかに見える洞窟です。テーマや学習項目は不明・・。
噂の溶岩アクティビティもこちらです。前述しましたがエアコンの故障か何かで中止。。
カメの生態や、上に少し見えているカニの展示。これは余り子供は興味ないかもですね。
地上に戻り、奥はサーフボードのゲームのような・・ここもやはり子供の餌食。手前は津波発生装置でやってみると分かりますが、やや威力に欠けます。
火山もあり、蒸気での噴火を起こすことも出来ます!内部には滑り台も!あ、あと奥の木の下で着ぐるみも出来ますよ。・・・余り見どころが伝えられず終わってしまいました。位置付けが科学館風の博物館で、本格的なものは無かったためかも。。
こちらのセンターから見た位置関係。右側の赤い建物が出入口とプラネタリウム、そしてこれから紹介するカフェが入ります。
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カフェ&ギフトショップ
カフェでは伝統的な料理を楽しむことができます。調べると「Highway Inn」と言うレストランの系列なんだとか。折角博物館に来たので、食の面でもどっぷりハワイに浸かるのは良いですね!
ソフトドリンクはファストフードでよくある、おかわり自由タイプですね。一応2杯までと言う事になっているようです。
こちらがカルアビッグプレート!味はまあまあですが、こういうトラディショナルな料理を博物館で頂くことは世界観を感じる意味でも重要だと思います。
こちらが奥さん注文のポケ。時価と書いてありますが、別に常識的な金額だったと思います。ちょっと海藻多めで、量もなかなかでした!
最後にギフトショップ。Tシャツやボトルは定番。
出入口受付すぐのスペースに結構ギフトが揃っています。奥には本もありパラパラ見ていると・・
歴史好きな奥さんは元年者についてもう少し知りたくなったようです。日本語で書かれている部分もあり、読みやすい薄い本です。是非、気になる方は特別展示期間中に訪れてみてくださいね!
以上、「歴史から様々なハワイの側面を知ることが出来る「ビショップミュージアム」:特別展示「元年者」から学ぶ日本との関係とは?アクセスや併設のカフェ情報も紹介!」でした!
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内容として誤っている箇所や、議論の余地のある箇所等があれば申し訳ありません_(._.)_ハワイは確かに現代の私たちから見ると素晴らしいリゾートです。ただ、当然ですがそこにも長い歴史があり、その中には悲劇を含め、激動の時代があった事を思い出させてくれる、そんな訪問になりました。その地の歴史を知っていくことで、多面的なハワイが見えてくると感じます。より観光を楽しめたり、所縁のある場所を訪れる際に、当時の事を考える事が出来ます。ハワイ好きな方は、よりハワイを楽しむために「ビショップミュージアム」是非ともオススメしたいです!
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