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〔北海道地震〕震度5クラスを2度経験して分かった事:防災グッズにも「優先順位付け」「リスク分散」の考えを!便利なスマホも機能を集中させるのは考えもの !?

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北海道地震発生時、札幌市中央区にいました。全体の最大震度は7ですが、自宅の震度は5弱。震度は1変わるだけでも、そして強弱でも大きく異なってくるため、震源地に近い方からすると、被害や感じ方はだいぶ少なかったと思います。東日本大震災も当時はオフィスのあった東京都中央区で経験し、震度としては5弱だったようです。

 

どちらの経験も幸いな事に壊滅的とまでは行かず、それなりに生活することができました。避難所にも行っていませんし、何日も水が出ないとか、電気が使えないという事は無かったという点では、震源地近くの被災者の皆様から比較すると非常に恵まれていたと思います。それでも数日間、情報や食料を得るのに苦労したり、先行きを見通せなかったのは事実です。また、物心ついた時から私の育った名古屋は大震災がクルクル言われていたため、災害に対する意識や備えは、それなりに持って育ちました。そういった経験を踏まえ、今一度備えておくべき防災グッズを考察してみました。

 

大きな地震に震源地近くで遭遇してしまう方もいるかと思いますが、地震は影響が(厳密には違うと思いますが)概ね円状に広がるはずなので震度が4~5程度を経験する方は、より多いはずです。そういう方に向けて個人的な経験をお伝えできればと思っています。結論としては「防災グッズに関しては一つの機器やモノに頼り切りすぎず、1機能には1つの機器とする事、そしてバックアップを考えることが重要」と、今回の経験でも本当に思えました。ただし当然、周りの状況や時期に依っても必要なモノは変わってくるため正解は無いです。それでも「優先順位付け」「リスク分散」の視点は重要だと感じます。本当の専門家の方からすると、考えが異なる点もあるかも知れません。それでも経験として何かの参考になればと思います!

先の記事では本当に多くの方からコメントを頂き、誠にありがとうございます!

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スマホに多くの機能で頼りすぎることの是非

普段、私の生活はスマホに頼り切っています。私生活の連絡だけでなく、仕事の連絡、メールチェックや情報収集(大した情報では無いですが)、財布代わりにもしています。恐らく平常時であれば1日くらい財布や文房具等を忘れても、全く気が付かないです。それが余りに便利だったため、今回の災害時にもスマホがライトや情報収集、ラジオ代わりにもなったり、家族と連絡を取ったりし、当初は非常に便利だなと思いました。ちなみに余談とはなりますが、私自身キャッシュレス派ではあるものの、北海道は札幌中心部でも完全キャッシュレスでの生活はまだ困難があります。その意味で、下記の記事はちょっと本当かなあ・・という感想です。

さて話を戻し、そのスマホ頼り切りの生活が、災害時にはマイナスに働く事が分かりました。つまり利用し過ぎて充電が無くなってしまう可能性があるという事です。そうなってくると一番重要なはずの、緊急時の連絡手段や本当に必要な情報収集の手段としては利用出来ないです。それは多くの人で現実のものになったようで、充電ができる場所に多くの人が集まり、数時間並んでやっと数10%の充電を回復させる、というニュースも出てきました。

当初、私も地震発生当日の朝はスマホを用いて情報収集を進めていましたが、「電気の復旧の目途が当面立たない」と分かってからは、バッテリーの重要性を考え使用を極力制限しました。幸い私の住む地域は1日程度で電気が回復し、充電ができるようになりましたが、奥さんの家族は携帯の電源が途中で切れてしまったようで、一切連絡が取れなくなり、数日間状況が分からずに不安な思いをしました。スマートフォンは多機能で本当に便利ではありますが、災害時に電気使用が制限される場合、本当に重要な事以外にはその機能を使うべきでは無いと考えます!

 

こういった話をすると「モバイルバッテリーがある」「車で充電すればいい」と言う意見も出るかも知れませんが、当初電力が完全に復旧するまで1週間かかるかも知れないという報道もありました。また、地震当日直後にはコンビニ・スーパーから乾電池は消え去り、ガソリンスタンドには長蛇の列ができ、給油制限(5L)まで出ていました。これは東日本震災の東京でもほぼ同じ状況だったと記憶しています。いつ電気が復旧するか分からない中では、スマホの機能を「緊急の連絡」「緊急の情報収集」のみに絞るのがベストです!もちろん、何個もモバイルバッテリーがあり、1週間電源が無くとも耐えられる方はこのページ、そっ閉じしてください。

 

前置きが長くなりましたが、何が言いたいかと言うと「ライト」「通常の情報収集」等のサブ的な機能は、緊急時は他の機器に譲るべきと考えます。報道等でスマホのライトをペットボトルを用いて散乱させる裏技的な方法を紹介していました。アイデアとしては「なるほど~」と思い、本当にライトが無く困っているのであればアリかも知れませんが、もし電気の供給が見通せない状況であれば、スマホをライトにするのは避けるべきかなと思います。それでバッテリーを消費してしまい、充電するために余震の続く屋外へ出て、充電スポットに行くのは流石にナンセンスです。

そのため「スマホにラジオアプリがあるから大丈夫」「ライト機能がついているから安心」と思わず、きちんと単体のラジオなり、ライトなりを防災用に準備し、「リスク分散」しておくことが重要ではないかと思うのです!

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電力が最小限で済む!ベストな情報収集手段はラジオ!

情報収集の目的で一番情報量が多いのは当然動画だとは思います。ただ、動画の欠点は画面が小さくとも多くの電力を消費する事です。最低限、通常の情報収集ならラジオで必要十分!ラジオとライト一体型の災害時用の機器もありますが、個人的な考えで滅多に使わない災害時用であればシンプルな単一機能モノがベスト!例えば、こういったラジオが災害時には適しているのかなと考えます。 

ライトの光量は十分か、実際に試してみる!

ライトについてはコストをケチるべきでは無いです!十分な光量が確保できるものが良く、もちろんLEDであれば電池消費とのバランスも良いです。停電を経験して感じた事は、本当に周りの電気が全部消えるので(当然の話ですが)「思ったより暗い」と言うことです。他の人に自分の存在を知らせるレベルであればスマホのライトでも良いと思いますが、周りの状況をちゃんと見ながら動くという意味ではしっかり光量を確保出来ないと意味がないです。防災セット等についている小型のライトが実用に耐えられるかは、本当に家を真っ暗にしてみて、例えばそれでトイレに行き用を足せられるか等、一度やってみると良いと思います!

 

出来れば防水タイプ等の耐久性が高いモノがベスト!因果関係は分かりませんが、今回の北海道の地震でも昔のことわざ通り、地震後すぐに雨が降りました。東日本後に購入した私の持っているライトは防水はもちろん、こん棒代わりにもなる少し重量感もあるシロモノです(*´з`)実際に殴ることは考えていませんが、こういうものは「それっぽく見える」と言う事も重要だと思います。後は1台だけでなく、バックアップとして2台持っておくと言うのは良いかも知れないです。実際に使用する時に電球が切れていて使えないというのはよく聞きます。それも、出来れば懐中電灯タイプとランタンタイプで1台ずつが良いかも知れないですね!それぞれ用途が異なるので、リスク分散になります!

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カセットコンロを準備しておき、食料もリスク分散!

先に少し脱線しますが、今回地震でインフラが安定してきた後に、貯めこんでいた非常食を少し見てみました。すると賞味期限が切れているものが結構見つかりました・・。と言う事で(まだ余震は続いているものの)一部試食!謎の輸入保存食「アークⅢ」です!

命の箱・アーク?

命の箱・アーク?

 

 これ、コンセプト自体はスゴイ非常食で、小さな箱に成人1名分が3日間生き延びられる最低限の食料と水分が入っています!賞味期限は製造から5年です。東日本後に買って、詰めの甘い私はそのまま放置し、家の防災リュックに眠っていました。東日本が2011年で今は2018年なので、当然期限は切れていますね・・。が折角なのでモノは試し、食べてみます!

 

箱の中には水がパックされて計6個と、大きなずっしりした感じのパックが1個(そしてアルミのブランケットも入っています!)。

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そのずっしりしたパックには9個に分けられる厚いカロリーメイト風な食料が入っています。下記がその画像。この1ブロックが1食で400kcalです。何だか変な匂いがしますが勇気を出して食べて見ます!・・・美味しくは無いですが、悪くは無いです。甘みがあって食感もしっかりしています。感想としては極限状態で3日間何とか生き延びるためであれば耐えられますが、満足は出来ないですし、水も1日250mlなので本当は十分とは言えないです。何が言いたいかと言うと、最悪の事態のために用意しておくのは良いのですが、余りオススメは出来ないです。

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もちろん、まだまだ本当に困っている方がいらっしゃるのは承知です。ただ、他にも缶入りのケーキも食べて見ましたが、味は「うーん」。ちなみにカップ麺を保存食にしている方もいるかも知れませんが、意外と賞味期限は短いので注意が必要です。そんな時に「なるほど!」と思ったのはたまもり様(id:h163932)の下記記事。

つまり、普段から少し多めに食料を買っておき、イザと言う時に温めて食べる、と言うことです!そのためにはカセットコンロが必須です。もちろん電気が止まった時に、冷蔵庫の中にある生肉や完全に要冷蔵のモノがいつまでも持つとは限りませんが、冷蔵庫は開閉に注意することで庫内の温度は低い水準に保つ事ができます。東日本震災の際も東京で計画停電を経験しましたが、下記のような工夫で食材を無駄にせずに済みました。記事を読んで頂ければ、理に適っていると思いますし現実的です!ムリに災害用食品を買っておく必要は無いと言うのは新視点です!

もちろん個人的な意見として、非常食もある程度あっても良いと思います。ただ、それだけに偏って「対策は万全!」と思っていると、イザ食べようとしたら期限が切れていたり、味が微妙で気分は満足できないかも知れないです。大事なのはやはり「リスク分散」上記の記事のように日頃から少し多めに食料を確保しておきガスコンロ、ボンベを揃える事はもちろん、それでも食料が尽きた時のために、ある程度の(美味しそうな)非常食も、ある程度は揃えておくのがベストかと思います!

「優先順位付け」「リスク分散」を考えて備える

以上が、中程度の地震を2回経験して考えた自分なりの対策です!もしかしたら、専門家の方からすると間違っている所もあるかも知れないです。それでも完璧な正解は恐らく無く、状況に応じて必要不要は変わってくるはずです。そのため、大事なのは「優先順位を付ける」「リスク分散」の視点で準備する事だと思います。これが出来ていないと、電気の復旧見込みが立たない時にスマホで動画のニュースを見てしまったり、停電後冷蔵庫に食料はあるのに、ガスが無いために食べられない(その結果、まだ後まで取っておくべき緊急時用の食料を食べてしまう)という事態になりかねないと言う事です!

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以上、「〔北海道地震〕震度5クラスを2度経験して分かった事:防災グッズにも「優先順位付け」「リスク分散」の考えを!便利なスマホも機能を集中させるのは考えもの !?」でした!

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過剰なモノは取捨選択!買い占めについて考える。

リスク分散の観点で考えると、何でもかんでも用意しておくという話になりそうですが、当然災害時に過剰なモノは不要と考えます。ここで優先順位が正しく付けられると何が必要で何が不要かは結構絞られると思います。大事なのはそのバランスだと思います。震災後スーパーを見ていても、賞味期限数日の食パンを過剰な程買い込む方もいましたし、カセットコンロのガスを何10缶も買い占めたり、電池をゴッソリ買う方も見られました。ガス缶、意外と1つでも持つんですが(^-^;もちろん、電気が本当に1週間回復せず、自衛隊の方の支援も当面一切受けられないという極限状態であれば必要かも知れないですし、沢山ある分には良いのかも知れませんが、正直無駄が多いと思います。電気1週間までは覚悟しましたが、食料・水は最大3日分確保しておけば何とかなると思っています。そのために必要なガス缶は精々3個ほどでは無いでしょうか。

普段から準備することで、まずは自分や家族を満たす!

買い占めに対して若干否定的な事を書いていますが、自分や自分の周りの分をしっかり確保したいというのは大事な事だと思います。私も当日の朝は余り深く考えずに、まずは直近の食料をと思いコンビニに向かいました。まずは自分や家族の不安感が無くならない事には、他の人の援助に回ろうとは思えないのは確かです。そこが安定して初めて、他の人の事に頭が回るはずです。ただ買い占めについては、その程度が問題です。日頃からある程度は準備しておき、少なくとも自身や家族の方の食料や水は常に確保している状態にしておければと、地震当日でも落ち着いて周りへの行動がとれると思います!

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記事は以上になりますが、引き続き北海道へのご支援を宜しくお願い致します!読んで頂き、ありがとうございました_(._.)_

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