大学院時代、薬剤師の研修と大学間交流を目的とし、ロサンゼルスの大学「USC」へ短期留学に行きました。USCはアメフトで有名な名門大学ですね。最初の写真から研修をするつもりが無い事がバレバレですが、実際交流 / 観光がメインでした。日本全国幾つかの薬科大が合同で参加するプログラムで、同時に韓国の大学も入っていました。
基本は大学の正式なプログラムです。これに参加出来たことのメリットは飛行機代等の補助が出たことです。当時から出来るだけお得に海外に行きたい!という芽が育ち始めていたことを窺わせます。
ただこのプログラムで得られた最も大きなものを挙げろと言われると研修内容そのものではなく、韓国女子大生のパワーと英語力がもの凄く、危機感を感じたことです。それも、彼女らは現地の医師ともディスカッション出来るくらいの肝っ玉もありました。当時の私の英語力は1年次の「コミュニケーション英語」と言う必須単位を落としたレベルですし、現地の医師に話しかけるだけの度胸もありませんでした。物見遊山で行った私はケチョンケチョンにされ、グローバル・スタンダードな英語力や芯の強さと言うものが何なのかを考えるきっかけになったと思います。今はまた忘れていますが・・。
それから10年程経ち、学生が持てるカメラとラフな撮影なので画像としてはキレイとは言えないかもしれないです。それでもロサンゼルスやラスベガス、グランドキャニオンの素晴らしい魅力が伝わればと思い記事にしてみました。ロサンゼルスの自由な雰囲気、そしてラスベガスは毎日がお祭りのような不思議な魅力のある街、是非また行きたい!
過去の渡航歴シリーズ、第1弾は「チベット」です ↓
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1、キャセイパシフィックで香港経由、ロサンゼルスへ
特に理由なく自大学のリーダー的なポジションにされてしまいました。要は面倒ごとを押し付けられた形ですが、航空券の手配も思うままだったことは有難かったです。当時の私なりに調べた所、結論は「キャセイパシフィック航空」がベストでした(当然この時は、ワンワールドがどうとか、JALマイルとかは一切知りません)。安全性が高く、サービスにも定評があった中で比較的安く「名古屋⇒香港⇒ロサンゼルス」の手配が可能だったためです。他大学の方にデルタの直行便で来た方がいましたが「ディスプレイは無く、椅子が壊れていた」「CAに怒られた」等不満が漏れており、キャセイで正解だったと勝手に感じていました。
もちろん安い航空券の分、香港空港でかなりの時間の乗り継ぎが出ましたが、広大な空港内をウロウロしているとあっという間でした。学生ながら空港のスケールの大きさに驚きましたね。この様な通路が延々と続いており、駐機場を見渡すとキャセイ機がズラッと並んでいるのは壮観!
記憶があいまいですが、きっとこの機で行ったんだと思います。約10時間以上の飛行でしたが、基本はずっと寝て過ごしていたと思います。ただ途中で酷い乱気流に巻き込まれ何時間かずっと揺れては落下を繰り返して怖い思いをしました。
現在は専らANA派ですが、常にJALマイルを視野に入れているのはその後ろにキャセイが見えるためです。エコノミーで搭乗の英語も微妙な若造に対してサービスも良く、当時からずっと憧れている航空会社です。
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2、余り下調べせずにロサンゼルス近郊を観光
宿はロサンゼルス・ダウンタウンのリトル・トーキョー付近です。基本は現地の日本人街で、レストランやコンビニもあり困ることはありませんでした。治安は悪くはないものの、夜は出歩かないようには言われていました。一度、裏道のようなところに入った時は通りの雰囲気が一気に変わるのを感じたので、人通りのある大きな通りを歩くことをオススメします。見分け方はやはり「道路のゴミの量」でしょうか。
とりあえず行ったディズニー・コンサートホール。坂の上に急に出現するので「おお!」と言う感じはあります。
ハリウッドにも行きました。この街は活気が合って良い!よく日本人が鴨になっていましたが、色々な「映画スター」と写真を撮ることも出来ます。それぐらいは流石に調べていたので、絡まれてもスルーです(^-^;
有名な足型ですね、映画スターに詳しく無かったのでとりあえずドナルド!
ビバリーヒルズの有名なショッピングセンターにも行ったり。女子は色々見るところがあったようです。ここは下調べせずに名前だけで行ってしまい、殆ど名所らしいところを見られず。
現地の大学の計らいでドジャースタジアムにも。観客の盛り上がりが凄く、現地の野球人気を感じることが出来ます。全然ドジャースの選手も対戦相手も知りませんでしたが楽しめたので、ここはオススメです!余り敵味方関係なくファインプレーが出ると拍手が起こるのはアメリカだなと感じました。
こちらはサンタモニカです。これだけ見ていると本当に観光に行っただけのように思われてしまいますが、ちゃんと研修もしました。それが次の写真から。。
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3、USCでの研修風景
最初の数日は座学で、アメリカの薬剤師の役割を学ぶ機会を頂きましたが、それ以降は実地に行って現場の薬剤師と話をさせて貰ったり、質問させてもらったりしました。こちらは大学内の薬局。
ここらへんはサラッと行きましょう。アメリカで薬剤師はとても信頼されている職業です。カリフォルニアは移民も多く、スペイン語も堪能だったりとコミュニケーション能力が重視されていたりします。調剤はテクニシャンの仕事、薬剤師は最終確認とカウンセリングに重きを置いて仕事をこなします。
現地で新造されている病院を見学したり・・
責任者の方から話を聞いたり。こんな感じで大人数でウロウロしています。
病院の薬剤部です。アメリカの薬剤師はドクターの回診に付いて行ったりし、治療方針に本当の意味で参加できるような印象でした。専門的なワードがドンドン出てきて正直、余り付いて行けませんでしたがそのような雰囲気は感じました。日本では今は出来ませんが、血圧を測ったり、ワーファリンの用量調節をしたり、リフィル処方制度が有ったりとなかなかアグレッシブな職業です。もちろんその分、責任も難易度も年収も桁違いです。
USCの本キャンパスです。結構なマンモス校で自転車が無いと大変なくらい!規模の小さな大学で学んだ身からすると憧れます。
USCのアメフトの本拠地、ロサンゼルス・メモリアル・コロシアムも見学させてもらいました。アメフトの強豪と言う事くらいしか知らずに行ったので余り感慨のようなものはなく・・あれ?研修風景のはずが余り研修らしいものがありませんでしたね(^-^;
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4、週末のラスベガス&グランドキャニオン
個人的にこの旅行のメインイベント、週末のラスベガス観光です。大学毎にどこに行くかは決められますが、私が主導権を頂きラスベガスへ♪他の大学はディズニーや、ロサンゼルス市内観光だったと思います。ホテルも勝手に手配しメインストリートの端にある「ルクソー」へ!
このホテルは面白い造りになっており、ピラミッドの壁面に部屋が配置されています。エレベーターも斜めに進みます。1階はカジノやレストラン。
このホテルを選んだ理由は立地が良い割に安かったためです。部屋は狭く、ビューも何もないです。居酒屋や塾講師で必死に貯めたバイト代で行ったので・・了承してくれたメンバーに感謝ですね。
夜になると怪しい光が天空を照らします。スフィンクスも怪しいですが、本物を見たことが無いのでなんとも。
しかしラスベガスに飛び出すと個性的なホテルが溢れており、どのホテルにも泊まりたくなります。そして皆さん楽しそうに歩いており雰囲気も良い!また来たいと思えるような不思議な街です。砂漠の中に突如として出現するとは思えない盛り上がりっぷり。
ラスベガスの夜は本当に活気に溢れています。こんな感じの無料のショーがやっていたりします(調べたところ、今はやっていないみたいですね・・)。
一部ラフな演出もありつつ、それでも本格的なショーで十分楽しめます!
「シルクドソレイユ」の「O」も観ました。学生がそのストーリーや演出を理解できる訳もなく・・とりあえず「何か良く分からないけど凄かった」としか言えません。ブルーマンのような分かりやすいショーにしておけば良かったかも知れないですね。
そしてタワーの上で落ちそうになるスリルを味わえる「X-scream」に乗ってみようと行くも、強風で中止。延々と続いている夜景を見られただけでも十分です!
そして有名なベラージオの噴水ショー。ラスベガスに泊まる機会があれば、このホテルに泊まりたい!
ラスベガス2日目は朝からグランドキャニオンのバスツアーです。セスナ機で行くツアーもあり、そちらは上空からグランドキャニオンの壮大な風景を見られると言う素晴らしい体験が出来るようですが、そこは学生なので節約です。その分、途中で「フーバーダム」や「ルート66」等の有名所に拠ってくれたりします。
車窓は延々と砂漠で退屈ですが、たまに緑に溢れた所もありつつ・・馬のような鹿のような謎の動物。
有名な「ブライトエンジェル」と言うロッジに到着です!さて、景色は・・
こんな感じです!感想としてはスゴイと言えばスゴイですが、「人生観が変わるか」と言うと個人的には「そこまでではないかなぁ~」と言う所です。少しハードル高めで行ったために「おお!」とはなりませんでした。すみません。
チベットに行ったり、インドに行ったりして何か変わるかと思いましたがやはり何も変わらず、敢えて言えば「何事も要は自分次第」と認識出来た事は大きかったと思います。景色や体験一つで人生観を変えて欲しいという他力本願では何も変わらないという事でしょうね( `ー´)ノ
リスが普通にいたりして、景色よりもこちらでテンション上がりました。
もちろん、景色は良いです!これが延々と地平線まで続くので、壮観でした。
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5、番外編:チーズケーキファクトリーとの遭遇
メインは以上になります。こちらは番外編で、全く記憶に無いのですがハワイでも有名なチェーン店「チーズケーキファクトリー」に現地で行っていました。現地の薬学生とちょっと食事に行く流れになり連れて行ってもらいました。毎回ハワイに行くたびに「チーズケーキファクトリー行きたい!」と思っている私が既にアメリカ本土で遭遇していました・・。
うーん、本当に覚えていないのが残念ですが、チーズケーキの写真を撮っているという事は現地学生から「ここはチーズケーキが有名」と言われていたんだと思います。もっと味わっておけば良かった・・と言う話でした。
そして最後、このような感じで「修了証」を受け取りました!よくよく見ると修了証が逆と言う失態・・。
この研修で一つ一つの研修内容や英語力そのものは向上したり、その後役に立ったかと言われると微妙です。それでも、韓国人のパワーや強さを目の当たりにして、それまで日本人しか見てこず、もっと海外に目を向けなきゃと言う危機感、そして自分に不足している能力、後は景色一つで人生観は変わらないと言った事を知れたのは大きかったです。
それはさておき、次にアメリカ本土に行く機会があればまたロサンゼルス&ラスベガスは是非行きたいですね。見通しとしては今年は長期の休みが余り取れそうに無いですが、一応目標にはしています。ちなみにラスベガスでは5,000円勝ちました(勝たせてくれた?)!
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