2017年ハワイ旅行では初めてANAのビジネスクラスに搭乗しました。
ビジネス自体は以前ユナイテッド航空のホノルル便で乗っており、それはそれで素晴らしいフライトでしたが、日系のビジネスは初めてで高いサービスのレベルに期待しておりました。
本当であれば「感動しました!」とか「やはり日系の航空会社は良かったです!」とマイル術と絡めて華やかなブログを公開したいのですが、どうもそうは行きませんでした・・。
今回はビジネスクラスの「機内食の紹介」と、「そのサービスで残念に感じた事」、「個人で出来る対策」、さらに若輩な陸マイラーでありながら「ホノルル便でANAに提案したいこと」を書いて行きたいと思います。
華やかなビジネスクラスの光景だけを見たい方は「ラウンジ&座席編」からどうぞ。どちらかと言うとこの記事は番外編の扱いで、少し毒が混じります。
さて、まずは機内食の紹介です。往路と復路で分けて紹介します。
機内食紹介:往路〔成田→ホノルル〕
こちらがメニュー。ハワイ便らしく、リゾート仕様になっているのは良いですね。
「ザ・コノシュアーズ」とのテーマで提供しているようです。お酒、和食、洋食にそれぞれ名店や専門家が監修するような形で入っているようです。
お酒類は飲んでいないので分からないです。正直、今回の便はよく眠れなかったので、シャンパンでも飲んだ方がリラックスしてよく眠れたのでしょうか。学生時代にキャセイのエコノミーで赤ワインを調子に乗って飲んで、グデングデンになってしまってからは、雲の上での飲酒は控えるようにしています。
小さくて見にくい箇所がありますが、ホノルル便限定で「アイスティー」「アイスコーヒー」「パイナップルジュース」があります。むしろ他の便ではアイスコーヒーは無いのか、と言う感じです。
食事のメニューです。少し暗くてすみません。アペタイザーの印刷が無いのは何らかのミスだと思います。
奥さんが和食、私が洋食をチョイスです。私のところにオーダーが来る頃には「本日は洋食がオススメです!」と明確に洋食推しでしたが、和食の準備はやはり少ないようです。正直、会話の流れの中で~と言う感じではなく、突然「オススメです!」と言われると明確に「ああ、和食が無いんだな」と分かりはしますが、それならそれで正直に言って欲しい所です。少なくともユナイテッドではそのような対応でした。
そこからの~、次のページでは和食推しです。結局どっちがオススメなのか、受け取る側としてはイマイチ釈然としないです。
ホノルル便では有名な「そらとん」や「風月のお好み焼き」は無いのですね・・予習不足でした。ちょっと残念。
BUSINESS CLASS 機内食・ドリンク|Service & Info|ANA
ドリンクはパイナップルジュース。おつまみと一緒に渡されます。
奥さんの和食が先にサーブされます。こちらは前菜。品数も多くてなかなかキレイですね!
そして温かいご飯と主菜です。味付けも良く、美味しかったようです。
温かい味噌汁も付きます。
洋食です。アペタイザーとスペアリブです。
味は・・私は無類の肉好きなので洋食をチョイスしたのですが、正直和食にすれば良かったと感じました(;^^) 食事に関しては折角作ってくださった人がいる以上、余りマイナスな事は言わないですが、少し微妙な感じです。そもそも、手元に来る時点で料理が適温とは言えなかったです。もちろん、インカのめざめは美味しかったですし、完食はしました。
さて、食後のデザートは無いようなので、アイスを追加オーダーです。最近コンビニとかで見る、ちょっと高いアイスが来ました。
しかし、これも残念な感じでカチコチです。かれこれ5分くらい手肌で暖めましたがスプーンも一向に刺さりもしません・・。それでも食べたい欲求が勝り、何度か格闘していると何とか周りから食べられました。そのようにして食べないと、スプーンで押しすぎてカップの底が抜けそうな程でした。
実は帰りの便でもハーゲンダッツを頂きましたが、それも見て分かる通りカチンコチンです。アイスでこの表面のツヤ感はヤバいです。CAさんも「少し固いかもしれません・・」と微妙な笑顔で運んでくれました。残念ながら少しどころの固さではなかったです。当然これも何10分も格闘することになります。
余程のアイス欲が無い限り、オーダーすることはオススメしません。これを平然と出すANAも相当ですが、食べる私も相当アレです。
そしてこちらが朝食、大体到着2時間前にサーブされます。味はまあまあですが、全体的に冷たい食事です。今回初ビジネスと言う事でフルサービスを体験したく頂きましたが、無理して食べるものでは無いです。これについて詳細は後述しています。
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機内食紹介:復路〔ホノルル→成田〕
復路のメニューです。9時間近いフライトですが、1食のみの提供です。せめてもう少し「お好きな時に」を充実させて欲しいと思ったりします。
復路も奥さんは和食をオーダー。やはり品数が多く、見た目も良いです!味も上々!
私の方は洋食のメインディッシュと・・
・・・あれ?和食?
どうも手違いで洋食の前菜を準備が遅れてしまったとの事。「前菜は和食でも良いでしょうか?」との確認が。洋食も準備は出来るものの、少し時間が掛かるとの事です。事前に和食を見ており、印象が良かったのとCAさんの対応も良くOKです。
こんな感じになりました。味噌汁も付けてくれて謎の食べ合わせです。よりお得感が増した少しラッキーな申し出でした。
細かい事で残念な事は、メインディッシュのべチャっとした見た目(これ、盛り付け合っていますかね?一切手を付けていない状態ですが、正直これは雑ですね。)と、箸しかつけてくれなかった所です。言えば良いんでしょうが、何となく面倒臭くて箸を駆使して肉を切って食べました。あとこちらのお皿も温かい事は間違いないですが、適温を逃しています。ソースは冷め気味で一部固形。
往路復路で頂いた料理全て(アイスも)に於いて温度への配慮が無いです。うーん・・・ANAのビジネスに期待し過ぎたのでしょうか。
デザートのオペラは、機内食の中で最も美味しかったと言えます。棘がある言い方ですが、事実です。濃厚なチョコのコクが堪りません。奥さんがお腹いっぱいになっていたので、残りを貰い1個半ペロリです。
到着2時間ほど前に、「お好きな時に」がラストオーダーとなります。奥さんがうどんをオーダー。汁だけ頂きましたが、日本のおいしい出汁の味が良いです。
こちらはミックスナッツをオーダー。
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機内食サービスで残念に感じた事
機内食のメニュー紹介は以上です。ここからは残念に感じたことです。
元来私はサービスに残念に感じることは殆ど無いです。最終的には色々なことは回りまわって自分の責任と思うためです。正直、アイスが固かったり、洋食で箸しか無かったり、「そらとん」がホノルル便に無い事は本当に些細な事で、個人的には全然許容範囲内です。復路のステーキの見た目は、レストランならその場で帰るレベルではありますが。
ただ唯一、往路で機内食サービスに時間が掛かりすぎた事。
これは本当に残念です。
簡単に写真の撮影時間から往路のタイムスケジュールを書いてみます。
20:35 定刻通り出発。
21:10 メニュー配布。オーダー。
21:30 ドリンク&あられ配布。
21:55 奥さんの和食サーブ。
22:10 洋食サーブ。
22:30 アイスと格闘。
23:00頃 朝食の有無を確認。
〔その後しばらくして消灯〕
25:30 機内が明るくなり、朝食提供。
27:30 ほぼ定刻通り到着。
見て頂ければ分かる通り、もし機内のサービスをフルで受けようとするのであれば、就寝時間はたったの2時間30分程度しか無いです。飛行時間6時間ある中でです。朝食のオーダーを聞いているときに「この後まもなく消灯となり、2時間程で明かるくなりますが、朝食は如何致しますか?」と聞かれます。その時、「ええ、短かっ!」と思ってしまいました。
当然ここまで読んで頂ければ分かる通り、最終的には自分の責任です。自分の時間は自分で管理するしか無いので。それでも、もし最初からこのタイムスケジュールで進行することが分かっていたら、機内食は食べると選択したか?朝食は断って寝るのでは?ひょっとして成田で夕食は済ます選択肢もあったのではないか?と色々考えてしまいます。
もし機内食を全部断って、6時間寝るとします。その場合、ホノルル便の往路ビジネスクラスの存在価値は、純粋に席の質や広さのみとなってしまいます。そうなってくるとANAではなく、例えばエアアジアのビジネスでも良いのではとなってしまいます。個人的には空の旅は空港や機内でのサービスを含め、総合的なところに価値があるはずなので、それでは寂しいです。
では、このように「機内食のサービスは受けたい」けど「睡眠時間も十分に取りたい」と言うジレンマを解消する対策を書いて行きたいと思います。
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個人で出来る対策
1.より前方の座席に座る
機内食が遅かったのは理由があります。
今回指定した座席はカップルシートの「13のEG」です。当初「7のDF」でも迷いましたが、トイレの音が聞こえると言う口コミがあり、13へ変更しました。
少し驚きだったのですが、機内食がサーブされる少し前に、奥さんがトイレに立ち、前の方の座席を少し見た所、既に食事はほぼ終わっておりとても静かだったとのことでした。後方座席の食事の提供がやっと始まり出した所なのに、既に前方座席は食事が終わっていたようです。前方座席と後方座席の食事提供のタイムラグがここまでとは想像していませんでした。
もちろん、タイムラグが発生するのは仕方ないです。さらに、奥さん「13E」の後、私の「13G」へ食事が提供されるまでまた15分程の時間差ががありました。実は私が洋食を食べ始めるとき、既に奥さんはほぼ食事を終えています。私の食事が届いて、「13K」の方の食事がサーブされるまで、また時間差がありました。
このことから、今回のフライトでは食事は
「前方座席から」「和食が先に」「A側が先に」提供されました。
他の方のブログでも書かれていることから、結構一般的なことなのかなと思います。普段ビジネスクラスに乗っている方からすると当然のことかも知れませんね・・。
そのため出来るだけ早く食事を提供してもらい、睡眠時間を確保するためには、下記辺りのシートがベストと言えるはずです。
2.朝食は断り、アイマスク&耳栓をして眠る
朝食は思った以上に時間を取られます。到着2時間前に提供されるので、まだ到着まで結構な時間がある中です。内容的にも「どうしても食べたいか」と言われると、作ってくださった方には申し訳は無いですが、微妙な内容です。この内容であればハワイに到着した後に、お腹を空かした状態でどこかのカフェでブランチを楽しんだ方がよさそうです。その分、着陸直前には起こされるとしても、1時間30分は確保できます。
↓ 到着日に食べた「ハウツリーラナイ」のポケ丼はなかなか絶品でした!
アイマスクと耳栓はもちろん機内でも配られますが、自分に合ったものが良いですね。
ここら辺は今思い返すと、マイル界のトップに君臨するテラヤマアニ様が何年も前に警鐘を鳴らしてくださっています。ここでハワイ初心者の私がまんまとハマッてしまったという事です。
3.往路はディスプレイは見ない。見たい映画は復路で見る!
当然のことですが、食事後にすぐ眠れるようにディスプレイは見ないか、一番暗い設定で見る事が大事です。ホノルル便は往路と復路で何が重要かを理解していないと、私のように大事にハワイ1日目が眠気に悩まされることになります。往路の重要なことは眠ることです。例え猛烈に見たい映画が有っても、ハワイ1日目を潰してしまう事を考えれば我慢して眠った方が良いです。なぜなら復路は日中の便で、フライト時間も長く映画を何本も見る時間は十分にあるからです。
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ホノルル便でANAへ提案したい事
正直、今回ビジネスクラスでここまで食事の提供に時間差が出るとは思いませんでした。しかし、CAさんが悪いかと言えばそんなことは無いです。限られた設備と人員であれだけの食事を準備・提供するには恐らく最短でやって頂いていると思います。
そもそもフルでサービスを受ける想定で、2時間程度しか睡眠時間を取れないことが問題に思います。私も睡眠時間は短いと言われますが、最近は最低4時間は寝ないとちょっと次の日はキツイです。このように言うと「眠るのも食事のサービスを受けるのも選乗客の自由ですよ」と言われてしまいそうですが、格安航空であればその通りと納得できますが、フルサービスを提供しているANAのビジネスクラスでは少し寂しいです。
さらにそもそも論ですが「日本を20:35分発、搭乗6時間、しかも現地到着は朝」と言った特殊な条件の国際線で機内食を提供しなくてはならないのでしょうか?個人的な理想を言えば、機内で何十分も待たされた中で少し冷めた柔らかい肉料理や、カチンコチンのアイスを食べるよりは、ANAラウンジと言う設備の整った環境で、おいしい食事を頂いてシャワーを浴びて歯磨きをして搭乗できたら最高です。その場合、機内では6時間フルで眠るだけでOKです。
提案としては、「ホノルル便のビジネスでは、ANAラウンジで機内食相当の料理を提供するという選択肢があってもいいのでは?」と言うものです。
ラウンジの方が設備は整っているはずですし、時間としても20時前で、夕食をゆっくり頂くには適した時間です。CAさんの負担も軽減できます。
↓ 将来的に成田のANAラウンジでステージ付きのレストランが併設されてハワイアンショーを見ながら食事した後に搭乗、なんて出来る日が来たら・・少し大袈裟かも知れませんが航空会社が搭乗前から旅行を楽しませてくれたら最高ですね!
飛行機の機内と言う厳しい条件で、時間を削ってまで食事を提供するという事自体に無理があるのではと思ってしまう、そんなフライトでした。期待していたため、機内食サービスについてはとても残念な思いです。今一度、ANAの方に見直しを頂きたい所です(搭乗後に届いたアンケートではほぼ同様の内容をフィードバックしました)。
ホノルル便を利用されている方はどのように思っていますか?色々な立場や意見はあるかと思いますが、より良いサービスが今後も出てきたら良いなと前向きに考えています。少しいつもと趣向の異なる記事で失礼しました。
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