普段余り時事ネタは書かないですが、アメックスゴールドに関して下記の記事は少し誤解が含まれている気がします。記事を書いている人の問題では無く、受け手の問題もあると思います。もちろん否定するわけでは無く言いたい事は分かりますが、まるでアメックスゴールド保有者全員がケチと言われているような気がしないでも無いです。
夜のお店でアメックスゴールドを出すことについてモテるモテないで言えば、正直モテないかも知れないです。ただこの話の中で登場する「ケチなオッサン」が「モテたい」とか「自慢したい」と言う気持ちでアメックスゴールドを利用したかと言うと疑問です(もしかしたら本当に自慢げにドヤ顔で出したとしたらそれはそれで残念な感じですが・・)。ゴールドカードの本当の価値と言う意味で、この記事は余り的を射ていないばかりか、最後にはミライノカードゴールドが「夜の店でウケ良し」と結論付けていますが「う~ん」とモヤモヤが残ります。
そして「ケチ」と言う言葉にもマイナスな意味が入っている気がしてならないです。後ほど書きますが陸マイラーの視点から言えばアメックスゴールドの利用は、ある場面では非常に得られる実利が大きいです。「ケチ」では無く「倹約家」もしくは「マネーリテラシーの高い」という表現が合うのではと思っています。奇しくも同じ雑誌のほぼ同時期出た記事でシンガポールの富裕層に対しては「ケチ」を良い意味で使い、「交際費を徹底的にケチる」事を持ち上げているのも、なんだかなあと言う印象を受けます。
さて、私はどちらかと言うと交際費には「ケチ」な一方、アメックスやゴールドカードを複数枚保有しています。もちろん保有カードで多少話のネタになる以外で「見栄」や「モテたい」という気持ちは無く、実利がメインです。この記事では私の考える「ゴールドカードを持つ本当の理由3点」を考えていきます。最終的な結論としてはゴールドカードは、その方のTravel & Entertainmentライフに合ったカードの選び方が必要だと思います!
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ゴールドカードを持つ本当の理由3点
1)入会ボーナス&高額ポイント狙い
比較的多くのケースでゴールドを発行したり、利用したりする理由はこれでは無いでしょうか?未だにポイントサイトではゴールド級のクレジットカードを作ることで、10,000ポイント以上を獲得する事も可能で、年会費も初年度無料なカードもあるためノーリスクでマイルがゲットできます。アメックスに関して言えば、時期に依るもののキャンペーンを利用することで一発で2名分のハワイエコノミー往復分のマイル相当を獲得出来たりすることもあります。
恐らく上記記事の「ケチなオッサン」は陸マイラーから見ると「入会ボーナス獲得の決済条件を達成しようとしていた」と思えてしまいます、あくまで想像ですが。そのボーナスでマイルを獲得し、家計に影響を与えずに家族でハワイ旅行なんて行けるとしたら「ケチ」と言うよりは非常にマネーリテラシーの高く有益な使い方と言えるはずです。下記記事はあくまで参考ですが、もし「ポイント還元率」だけを考慮して60万円分をカード利用していれば、2%だとしても60万円の利用で12,000ポイントにしかなりません。それが入会ボーナスで40,000ポイント+1%還元の6,000ポイント獲得となり、実質的には抜群にオトクと言えます!短期的な話ではあるものの、還元率と言う面だけでは測れないと言うことです。
これだけ書くと、「キャンペーンの時だけゴールドカードを発行して、ポイント獲得後はすぐに解約するゲリラ的な話」に思うかも知れませんが、気に入ったカードは継続しています。解約するカードも中にはありますが、結局自分のT&Eライフに合っていなかった(多くの場合は年会費の面でコストとベネフィットが釣り合わなかった)と言う事だと思います。利用することでカード会社も会員を獲得出来、ユーザーも「お試し」出来るキャンペーンの利用には前向きです!
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2)年会費以上の実利
ゴールドカードやプラチナカードをステータスと言う面で見る時代が昔はあったのかも知れないですが、私個人で言えば正直あまり興味はないですし、多くの陸マイラーの方がステータスより「年会費に見合った価値、ベネフィットがあるか」を重視していると思います。もしステータスだけの話であれば、多少特典の改悪が有っても陸マイラーの間でそこまで話題にならないはずです。
私の例で言えば名前はプラチナ、実質はゴールドカード級の「MUFGアメックス・プラチナ」は「家族カード1名分無料、プライオリティパス付帯、旅行保険の充実度、手荷物宅配」等々の盛り沢山の特典があり、年会費20,000円は十分ペイできています。そのため、還元率も低く普段滅多に利用しないのでステータスも気にしていませんが、保持し続けている優良なカードと思っています。
もう少しランクを上げると「アメックス・プラチナ」で年会費13万円は十分年会費以上の価値があるという記事は幾らでも出てきます。当然、ガンガンハイクラスのホテルに泊まったり、海外旅行に行かない人には不要なケースもあると思いますが、「ポイント還元率」や「年会費の高さ」だけに囚われていると見えてこないこともあります。そういった意味でゴールドカードやプラチナカード選びは、その方のT&Eに掛けるコストや頻度、旅行先を加味する必要があるため、「ゴールドカードではモテないアメックスゴールドでは無く、ミライノカード(?)が還元率の面で優れているからオススメ」と言う記事には、うーん(~_~;)となります。
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3)上級会員維持のため
上級会員のステータス維持のためにクレジットカードを持つケースもあると思います。ココで言うステータスと言うのは、地位とかの話では無く、もっと実利的な意味です。例えば私はゴールドと名は付かないものの、ゴールドカード級の実利と年会費の「SPGアメックス」で何度かマリオットホテルでゴールド会員として宿泊し、部屋のアップグレードや朝食無料の恩恵を受けています。今後サービスは改悪されますが、このカードは保持の予定です。
他にもヒルトンのゴールド会員を付与されるカードもあり、ヒルトンを利用される方には年会費から考えると得られるベネフィットは大きいです。繰り返しにはなりますが、その方の旅行やホテルの好みでカードを考えるべきと言う事です。
ちなみに細かいところではMUFGアメックスプラチナで三菱UFJ銀行のステータスも「プラチナステージ」となり、頻繁に他行への振込や、コンビニATMを利用される方にはオススメ度が増しました。回数制限はあっても振込手数料無料は結構節約になります!
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ケチと倹約の違い
以上が倹約な私がゴールドカードを保持している、そして今後も保持したり発行した利し続ける理由です!結論としては「自身のTravel & Entertainmentライフ(年に何回旅行に行くか?海外か国内メインか?どんなベネフィットが有れば良いか?もちろん見栄や還元率を考慮してもOK)を考え、それに合ったカード選びをしてみては?」と言うことです。
ケチと言う言葉をマイナスに捉えると、ゴールドカードそのものを「年会費が勿体ない」「還元率が高くない」と鼻から否定してしまうような感じはします。しかし、本当の意味での「倹約」は、ケチる所はケチる、一方で利用できるチャンスはモノにしてオトクに休暇に旅行を楽しむという姿勢かと考えます。少なくとも目の前にカードを作ったり利用したりするだけで数万マイル手に入ったり、それなりのベネフィットを受けられるチャンスがある中で「アメックスゴールドはステータスが無くモテない」「還元率が良いゴールドカードがありオススメ」と言うのは、本当の意味でオトクと言えるか疑問です。
アメックスゴールドもドンドン利用を!
そのうえで、夜のお高い店でアメックスゴールドを「自慢したいから」と出すのは確かに違うかも知れないです。アメックスの方には申し訳ないですが。それでももし私がその場にいたら(そういったお店には行きませんが)こういった背景を考えて「もしかして陸マイラーかな?」と勘ぐってしまうと思います。もしそうであれば、オトクに旅行に行こうとしている賢い方と感じると思います。個人的に危惧するのは、こういった記事の意図に関わらず「下手なゴールドカードを出すと自慢していると思われて恥ずかしいかも・・」と感じる人が増え、カード利用自体が減るとしたら・・非常に残念な事に思います。
本当にステータスのあるカードとは?
そのうえで、こういった場で本当にステータスのあるカードは?と考えると、あくまで私見ですが「アメックスプラチナ以上」になると思います。 私程度のT&Eライフでは到底年会費をペイ出来ないカードですが、いつか手にしたいと思っています。そのため、アメックスプラチナを持てる方はそれなりにトラベルライフが充実しており、余裕のある方と推測されます。ちなみに保持者の方からの紹介で入会し、条件を満たすと70,000マイル相当のポイントが付与されるらしく70,000マイルは普通に考えて年会費13万円以上の価値はあります。年会費だけをみると測れませんが、余裕のある方は手にして活用した方が絶対にオトクと言えますね!
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